エンドサイトーシス

あーあ。今日も生理学の授業難しかったな〜。

お腹減ったからコンビニでおにぎり買って帰ろう。

甘いぞ、セルの助。

ニ,ニュー子先生...!

お主、買ったおにぎりをどうやって食べるつもりだったのじゃ?

How eat?

えっと...口からです...

By bite?

お主、口ないじゃろ。

not by bite

そうでした。

そういうわけで今日の講義では口のない細胞がどのように大きな物質を取り込んでいくかを学んでいく!

心して聞くのじゃ!

よろしくお願いします!

エンドサイトーシス

今日の講義で学ぶのはエンドサイトーシスじゃ。

難しそうな言葉ですね...

確かに難しそうに聞こえる言葉じゃな。

しかしエンドサイトーシスが食べ方の名前と聞いたら少し理解しやすくならないかの?

まだイメージできてないです。

ゆっくり解説していくから安心するのじゃ。

はい!

エンドサイトーシスは食べ方

講義の最初に口から食べることは間違っていると言ったな。

はい。

not by bite

なぜなら細胞に口はないからじゃ。

(ボクはどこから声を出してるんだろう...)

何か余計なことを考えなかったか?

いいえ。

まぁよい。細胞の正しい食べ方は細胞膜で囲んで細胞内に取込むという方法になるのじゃ。

not by bite

なんか、ゾンビ映画みたいですね...

そうじゃな。

not by bite

これがエンドサイトーシスの一連の流れじゃ。

何となくでもイメージできたかの?

最初よりイメージできました!

エンドサイトーシスは細胞膜(さいぼうまく)から細胞内に取込む。

エンドサイトーシスの目的

先生。そもそも何のためにこのエンドサイトーシスがあるんですか?

よい質問じゃ。

以前の講義で細胞膜は家で使うザルのように小さな穴が空いていると説明したのは覚えておるかの?

自信ないです。

はい...

さて、前回の講義で伝えたのじゃが細胞膜の小さな穴を通過できない大きな物質があるのじゃ。

具体的にはたんぱく質などの巨大分子じゃな。

それらを細胞内に取込む際にエンドサイトーシスの仕組みを使うのじゃ。

なるほどです。

エンドサイトーシスは大きな物質を取込むための機能

補足

補足として覚えておいて欲しいことが2つある。

はい

1つはエンドサイトーシスをやる時に細胞はATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを必要とすることじゃ。

このようなエネルギー(ATP)を使う輸送方法を能動輸送(のうどうゆそう)と呼ぶが、詳しくはまた後日に講義をやる。

not by bite

そしてもう1つは,取り込んだ物質は細胞内で小胞(しょうほう)と呼ばれる袋に包まれる形になることじゃ。

not by bite

どうして包んでおくんですか?

小胞に包んでおくのは、包んだまま分解するなど次の処理をしやすくするためじゃな。

そうなんですね...

でも先生。そんな細かいところを覚えておくと役に立つんですか?

オートファジーという細胞内での働きがあってな

2016年に大隈博士がノーベル賞を取られた発見なのじゃが

お主がさらに勉強した時にこういった細かい知識が役に立つ時がくるのじゃ。

しかしいきなり細かいところまで手を出すと勉強そのものが嫌になることがある。

なので、今は補足程度に覚えておけばよい。

わかりました!

今日の講義は以上じゃ。

ありがとうございました!

最後に問題を解いておくのじゃぞ。

エンドサイトーシス

必要(能動輸送)