ホメオスタシスとは

ふえーん。ニュー子先生~。

どうしたのじゃ、セルの助?

生理学が最初からわからないよー。ホメオスタシスって何なんですかー?

よかろう。特に最初は肝心だからの。一緒に勉強していこうぞ。

まずはよくわからなくても結論から入るのが肝心じゃ。

ホメオスタシスとは恒常性を維持することである

全くわからないです。

安心するのじゃ。いきなりこの言葉を理解するのは無理があるのは当然じゃ。

だからまずは恒常性の意味から解説していこうぞ。

恒常性とは

恒常性とは内部環境を一定に保つことを言うのじゃ。

内部環境って何ですか?

良い質問じゃ。内部環境とは細胞外液のことを指しているのじゃ。

この点さえ理解できればホメオスタシスを理解したも当然じゃ。だからここはしっかり聞くのじゃぞ。

はい先生!

内部環境とは

人体の60%は水分でできています。60%のうち40%を細胞内液といい、残りの20%は細胞外液と分類されます。

60%の内訳

人体を構成するほとんどすべての細胞がこの細胞外液と呼ばれる水分の中で生活していることから別名:内部環境と呼ばれているのです。

60%の内訳

少しわかってきた気がします。僕たちの細胞は細胞外液っていう水の中で暮らしているということなんですよね?

そして細胞が暮らす環境だから、別名が内部環境ということなんですね。

細胞外液のイメージ図

<細胞外液のイメージ>

そういうことじゃ!ここまで理解できたらあとひと頑張りじゃぞ。

さて続きといく前に質問があるのじゃが、セルの助は部屋の掃除を定期的にする方かの?

う〜ん...週に1回やるかやらないかですね...

それなら汚い部屋に住みたいと思うかの?

それは嫌ですね。

仕方なく住んだ部屋が余りにも汚かったら掃除すると思うか?

たぶん、さすがに掃除すると思います。

そういうことじゃ!

どういうことですか?!

先程、細胞が住む細胞外液を内部環境と呼ぶと説明したじゃろ?

はい。

セルの助が部屋を掃除するのと同じように、体内の細胞達も自らが住んでいる細胞外液(内部環境)という部屋を綺麗に保つのじゃ。

しかもセルの助と違って細胞達の場合、細胞外液(内部環境)の状態が悪くことは生命に関わる。

故に、細胞外液(内部環境)の状態を常に一定に保とうとするのじゃ。

この仕組みを恒常性と呼ぶのじゃ。

恒常性とは細胞外液(内部環境)の状態を一定に保つ性質のこと

ここまで解説した上でもう一度最初の結論に目を通してみようぞ。

ホメオスタシスとは恒常性を維持することである

どうじゃ?先ほどより言葉の意味が伝わるのではないか?

おお!最初より理解できている気がします!

そうじゃろ。

でも先生、恒常性はわかったのですがホメオスタシスっていう別名がついているのはどうしてですか?

そうじゃな。最後にその部分を解説して終わりにしようぞ。