細胞内小器官
ニュー子先生、助けてください。
どうしたのじゃ、セルの助?
細胞内小器官が覚えること多すぎって困っているんです。 何から手をつければいいのかわからなくて...
確かに覚える項目が多くて混乱しやすいところじゃからの。一つずつ解説していこうぞ。
今回の講義は全体像掴んでほしいので個別の細かい話はしないこととする。
それだと余計に混乱しないですか?
安心するのじゃ。今日の話を聞けば必要な情報を整理できるようにしてある。
それでは講義を始める。
よろしくお願いします!
細胞内小器官
細胞内小器官を理解するにあたって大事なのは、まずは登場人物を押さえることじゃ。
登場人物?
そうじゃ。今回の登場人物はこの6人じゃ。
- 1人目:核
- 2人目:ミトコンドリア
- 3人目: リボソーム
- 4人目: ゴルジ装置
- 5人目: リソソーム
- 6人目: 中心小体
多いですね。
できるだけ簡潔にまとめるから安心するのじゃ。
細胞内小器官は最初だけ大変。
1人目は核じゃな。この中には遺伝情報が入っているということだけ押さえておくのじゃ。
核の話ってそれだけですか?
核膜や核小体など、話すと長くなるからの。
ここでは核の中に染色体や染色質と呼ばれる遺伝情報が入っていることだけ覚えておけばよい。
わかりました!
核は遺伝情報を持っている
2人目はミトコンドリアじゃ。
筋トレの雑誌で聞いたことがあります!
(筋トレするんじゃな…)
ミトコンドリアは人類と共生している生物であったりするなど、非常に面白い話が尽きない存在じゃ。
しかしミトコンドリアも核同様、詳細に話すと非常に長くなる。
ここではヒトが動くために必要なATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを生み出してくれるということだけ押さえておけばよい。
はい!
ミトコンドリアはATP(エネルギー)を作ってくれる
3人目はリボソームじゃ。
リボソームの話は小胞体とくっつくとかでわかりにくかった部分です...
そうじゃな。細かい話は核膜とそれに連なる小胞体の話になってわかりにくいのじゃ。
なので、まずはリボソームがたんぱく質合成を担当していることだけ覚えてくれればよい。
はい!
リボソームはたんぱく質の合成を担当。
4人目はゴルジ装置じゃ。ゴルジ体なんて呼ばれたりもする。
名前がかっこいいです。
そうかの?こやつはリボソームで作られたたんぱく質に糖鎖という目印を付けてくれるのじゃ。
目印をつけるとどうなるんですか?
目印は住所と解釈してよい。作ったたんぱく質を必要な場所に送るために住所を貼り付けるのじゃ。
なるほどです。
ゴルジ装置はたんぱく質に糖鎖(目印)を付けてくれる。
5人目はリソソームじゃな。場所によってはライソソームとも呼ばれたりする。
リボソームに名前がそっくりです。
その通りじゃ。ワシでも混乱するぐらいだからの。
しかし機能は全くの別物じゃ。リソソームは細胞内で不要になったものを分解消化してくれておる。
掃除屋さんっていうことですね。
そういうことじゃ。名前で混乱しやすい分、機能とセットで覚えるようにすると良い。
はい!
リソソームは細胞内の掃除屋
5人目は中心小体じゃな。細胞分裂の時に働いてくれるのじゃ。
細胞分裂?
身体に書いた油性ペンが消えることに疑問を持ったことはあるかの?
ないです。
(話の通じんやつじゃ。)
皮膚の細胞が分裂して新しい細胞を生み出してくれているのじゃ。つまり油性ペンが消えるのは古い皮膚の細胞に書かれたものが剥がれ落ちるからということになる。
新しい細胞が身体を覆ってくれているということなんですね。
そういうことじゃ。皮膚だけではなく、ヒトの身体のほとんどの細胞が細胞分裂をすることで新しい細胞を生み出してくれておる。
そしてこの中心小体は細胞分裂する際に染色体の移動を手助けするのが仕事なのじゃ。
なるほどです。
中心小体は細胞分裂時に働く。
さて、ここまでで今日の話をまとめるぞい。
これだけでいいんですか⁈
そこが生理学を学ぶ上で大切なことでな。突き詰めると難しい言葉が本当に多くなる科目なのじゃ。
だからこそ、最初は本当に簡単な情報を整理していくのが肝心なのじゃ。
わかりました!
- 核:遺伝情報を持っている
- ミトコンドリア:エネルギー(ATP)を作ってくれる
- リボソーム:たんぱく質を合成してくれる
- ゴルジ装置:作られたたんぱく質に糖鎖という目印をつけてくれる
- リソソーム:細胞内の掃除屋
- 中心小体:細胞分裂の時に仕事をする
まずはこの6人の名前と機能を言えるようにしてみるのじゃ。
言えるようになれば勉強が捗ること間違いなしじゃ。
わかりました!
まずはシンプルに。
さて、長くなったが今日の講義は以上とする。
ありがとうございました!
最後に問題を解いておくのじゃぞ。
核