有髄神経
さて、今日も解剖学の講義を始めていく。
よろしくお願いします!
今日の講義は神経細胞に特徴的な有髄神経と呼ばれる構造についてじゃ。
有髄神経?
そうじゃ。神経系を学ぶ上で基礎となる大事な知識の一つじゃ。
さらにわしが好きな跳躍伝導の話に繋がる知識でもある。
故に心して聞くのじゃぞ!
よろしくお願いします!
有髄神経
まずはこの図を見るのじゃ。
確か神経細胞ですよね。
その通りじゃ。では、この細長い部分の名前を覚えておるかの?
…昨日まで覚えてました。
ふむ。ここは軸索(じくさく)じゃ。
神経細胞から伝わってきた電気信号を伝えるための通路になっている部分に当たる。
電気信号の通路…
そうじゃ。そして今日学ぶ有髄神経はこの軸索の構造の話なのじゃ。
軸索の構造ですか?
うむ。軸索はそれを包む鞘があるものと無いものの2種類に分かれるのじゃ。
鞘ってかっこいいです。
そうじゃな。そして軸索を包む鞘がある神経細胞を有髄神経
軸索を包む鞘がない神経細胞を無髄神経と呼んでいるのじゃ。
有髄神経と無髄神経…
その通りじゃ。
この有髄神経が凄くての。
跳躍伝導と呼ばれる電気信号の伝達方法をするのじゃが
時速400キロという猛烈な速度で情報を伝達するのじゃ。
400キロ?!
凄いじゃろ?
この辺りはまた跳躍伝導を解説する際に触れるからしばし待たれよ。
はい!
あとは有髄神経、無髄神経の言葉を覚えるのと一緒に
有髄神経の軸索を有髄線維、無髄神経の軸索を無髄線維と呼ぶことも覚えておいてくれるとグッドじゃな。
わかりました!
神経細胞は有髄神経と無髄神経に分類される
髄鞘
では続いて鞘についてもう少し詳しく解説していく。
お願いします!
先程から出ている鞘の名前は髄鞘(ずいしょう)、またはミエリン鞘と呼ばれている。
(ミエリン鞘…かっちょいい)
電気信号を伝える際に髄鞘が絶縁体の役目を果たしてくれるので跳躍伝導という高速の情報のやり取りが可能になるのじゃ。
細かい知識じゃがわしの学生時代はテストでよく聞かれた項目じゃった。
故にしっかり覚えておくのじゃぞ。
わかりました!
軸索を包む鞘は髄鞘(ミエリン鞘)という
それでは今日の講義は以上とする。
ありがとうございました!
最後に問題を解いておくのじゃぞ。
髄鞘(ミエリン鞘)
有髄神経と無髄神経
跳躍伝導