神経細胞の構造1
さて、今日も生理学の講義を始めていくぞい。
よろしくお願いします。
今日勉強するのは神経細胞の構造についてじゃ。
神経細胞?
そうじゃ。今後神経系を学ぶ上で今日の講義の知識が欠かせなくなってくる。
すごく大事そうですね...
うむ。故に心して聞くのじゃぞ。
はい!
神経細胞
まずはこれを見るのじゃ。
これなんですか?
神経細胞の全体像のじゃな。ニューロンとも呼ばれる。
他にも何種類か異なる構造を持った神経細胞がいるのじゃが、まずはこの形に馴染んでほしい。
了解です。
そして今回覚えてほしいのはこの中の3箇所だけじゃ。
3つだけでいいんですか?
そうじゃ。細胞体(さいぼうたい)、軸索(じくさく)、神経終末(しんけいしゅうまつ)の3箇所じゃな。
これだけなら覚えられそうな気がします。
そうじゃろ?
神経細胞は細胞体、軸索、神経終末の3箇所から覚える
細胞体、軸索、神経終末
それではここから各部の説明をしていく。
お願いします!
まずは細胞体じゃな。
(ニュー子先生の親戚かな...?)
何か余計なことを考えとらんか?
何も考えてないです!
よろしい。進めるぞ。
細胞体は軸索へ情報を送る場所じゃ。
他の神経から情報を受け取ることも細胞体でやっておる。
厳密にいえば、細胞膜(さいぼうまく)にある受容体(じゅようたい)が情報を受け取っておるのじゃが
ややこしくなるので、この授業では細胞体が情報を受け取るという大まかな解釈をして構わん。
はい!真ん中の目に見える部分は何ですか?
そこは核じゃな。ここでは神経細胞が生きるための活動を細胞体がやってくれているという理解をしてくれればよいぞ。
なんか神経細胞ってもっと複雑な仕事をしていると思ってました。
うむ。神経細胞の基本的な役割は情報を送ることなのじゃ。
なので今日の講義では単純に感じるのは致し方ないことじゃな。
しかし脳ではこの細胞体の集まりが身体に指令を出すという大切な仕事をしてくれておる。
脳にいる細胞体が走れと指令を出したら、セルの助が走り出すということじゃな。
凄い...
この子達は見た目以上に凄いことをやってくれているということじゃ。
(さすがニュー子先生の親戚...)
細胞体は神経細胞の中心
軸索、神経終末
続いては軸索と神経終末についての解説をしていく。
お願いします!
解説といってもどちらもやっていることは単純での。
軸索は細胞体から送られてきた情報を神経終末に伝えるだけじゃ。
そして神経終末は軸索から送られてきた情報をその下にいる神経や内臓、筋肉など伝えるだけじゃな。
それだけなんですか?
そうじゃ。ちなみに神経終末は名前の通り、神経細胞の末端という意味じゃ。
先程の走れという指令の例えを用いるなら
細胞体が送られてきた「 走れ 」という指令を軸索→神経終末→筋肉へと伝えていく流れじゃな。
これなら理解できる気がします!
最初はこれだけで十分じゃ。
補足として神経終末が情報を伝える際は、電気信号ではなく
アセチルコリンという物質を放出する形で情報を伝えているということも押さえておけるとよりグッドじゃ。
わかりました!
軸索も神経終末も情報を伝えている
今日の解説はこれで終わりじゃ。
今日はあっという間だった気がします。
今日の講義では細胞体と軸索、神経終末に話を絞った。
あえてここを強調するのは今後中枢神経を学ぶ際にこの3つが曖昧だと理解に苦しむからじゃな。
中枢神経...難しそうです。
そうじゃな。しかし解剖学も生理学も理解できる程楽しくなる科目じゃ。
故にゆっくり勉強していくのが一番というわけじゃな。
はい!
それでは今日の講義は以上とする。
ありがとうございました!
最後に問題を解いておくのじゃぞ。
細胞体→軸索→神経終末
物質(アセチルコリン)による情報伝達